ジャポニスム
Japonisme

このイラストについてのあれこれ

NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」より、余市発「ドウカウイスキー」の宣伝用ポスター（非公認）です。厳密には「Funfiction」に含まれますが、様式はこちらということでカテゴライズしています。

初代「ドウカウイスキー」発売時、エリーは40代半ばですので、オーソドックスな和装でまとめました（鴨居ウイスキー時との対比）。着物柄はリンゴの花を意匠化した染め抜きで、スコットランドの草原をイメージさせる青竹色を基調としています。帯にはリンゴを縦に割った断面を意匠化した柄を配し、最上段のカモメと併せて余市ゆかりのモチーフです。

ウイスキーのボトルの横にあるのはアザミの花。言うまでもなくスコットランドの国花であり、それらを取り巻く布の柄はタータンとしました（本国では、それぞれの柄が伝統的に日本の家紋のような役割を示すそうですが、今回はエリーが身につけていたショールと同じです）。

鴨居商店独立後ようやくたどり着いた、マッサンとエリーの夢の結晶。商業的にはまったくふるわなかったものの、通過点としての意味は大きく、いずれにしてもふたりの大いなる「ラブ」が詰まっていたことに変わりはありません。

本篇終了から早1ヶ月、言いようのない「麦ロス」を、グッズの蒐集やイラスト作成で埋める毎日です。今週末（4/25）にはいよいよ外伝エピソードの放送があり、果たしてそれも代償行為と成り得るか、はたまたより大きな喪失感を生んでしまうのか……。まだまだ、自分のなかで「マッサン」は終わりそうもありません（苦笑）。

 

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「ドウカウイスキー宣伝用ポスター（非公認）」

2015.4.24